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フランス大統領シラク
 2月の10日くらいだったかしら。日本のテレビで、フランスとベルギー、そしてドイツがアメリカのブッシュの強行軍事行動に反対してると言うニュースを見たの。
 こちらのチャンネルを色々廻してみたけれど、そんなことは何処の局でも流してなかったわ。
 その日本のニュースが、今アメリカの行動に真っ向から反対するシラクがおかしいような言い方をしていたのだけれど…。日本人の考えてる世界とかアメリカとかって言うのは、完全にアメリカ寄りで、事の善し悪しも冷静に判断できなくなっているのかと悲しくなってしまったわね。
 シラク曰く「今は安保理が、査察に入って調べている最中なんだし、イラクも空からの偵察機を飛ばして調べたいならどうぞと、全て安保理の言うが儘にしているからだ」と。
 その最中に、「早く責めないとイラクは時間稼ぎをしている」と言うブッシュの意見の方が、番長かやくざの因縁と同じに聞こえたのよね。イラクは、アメリカの言う成りに成らずに、イラクという国のやり方を強行してるだけなのよ。もっと冷静に、今回のイラクの問題を見つめてみれば、アメリカのイチャモンだと言うことが解るはずなのよね。
 日本は、何もイラクの味方する必要もないわけだけど、何故こんなに焦ってブッシュが戦いを挑むのか、冷静な目で判断して欲しいと思うわね。中国だって、正式に「安保理の査察の結果を待つべきだ」と言ってるのよ。
 日本のNHKが、フランスの行動を批判したら、テレビを見ている、政治に関心無い国民は、影響されると思うのよ。ニュースで言っていた言葉っていうのが、「どうして、今頃になってフランスはアメリカに反対するのでしょうかね」と質問して、アメリカ駐在記者が「シラクもフランス国民の大多数の反対に対して、無理に国民感情を刺激できない事情もあるからでしょう」と答えていたのよ。私はこのやりとりで、「どうして、反対するのでしょうかね」と言うニュアンスが、既に反対するのはおかしいという意味が込められていると思ったのよ。
 私はシラクが、国民の総意を受け入れて、正式にNATO加盟国として、反対の意思を表明できた勇気に拍手を送りたいわね。どの国も今やブッシュに逆らえないわけでしょう。
 フランスのシラクだって、彼ら闇のグループのメンバーだと思うのよ。「それが反対の拠に出たのはどうしてなのか、内部分裂なのかしら」、って結構興味津々な感じよね。
 それで、こちらのニュースを目を皿のようにして観ているのだけれど、出撃していくこちらの兵隊さんが、細菌兵器を使われた場合の予防として予防注射を打って行く、その細菌の種類だとか、家族の不安だとかそんなことばかり放送しているわね。こちらの国民に刺激を与えて、同じように反対運動が盛り上がると困るからでしょう。
 どの国だって、自衛のためと称して、ある程度の武器は保持しているのよ。日本だってアメリカに睨まれたら、これも違反だなんて言われるような武装武器を沢山持ってるじゃない。それもみんなアメリカから買わせられたのよね。
 何度も書くけれど、今回のイラク攻撃に対しては、ブッシュの意見は、絶対にどこか歪んでいると言うことを日本人に知って貰いたいわね。
 イラク(相手)が両手上げて、身体検査されてるのに、ブッシュ(番長)はピストル構えて、「少しでも動いたらぶっ放すぞ」って言ってるわけでしょう。身体検査が終わるまでは待ちなさいと言ってるのがシラクでしょう。
 日本人として、国際協力だとか、国際間協調だとか、これからもあると思うのよ。その協調する姿勢として、正しい判断が出来なければ、第一次世界大戦や第二次世界大戦の二の舞を踏んでしまうわよ。
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