▲目次へ戻る
チワワ犬のCMに乗せられないようにね
 私は6年前にチワワ犬(雄)を2匹と、ペルシャ猫(雌)を1匹飼い始めたのね。小さい犬だから食べることも少なくて、お金が掛からないだろうと思ったのだけど、それが大間違いだと気付いたのは10ヶ月くらい経ってからなのよ。とにかく、犬が2匹とも変なのよ。食べると吐くし、呼吸困難には成るし、鼻水が垂れっぱなしでなめるから、黒い鼻がすりむけて白くなってしまうし、2匹が交互に具合悪くなるから、その度に獣医さんに連れていく訳なの。結局、さしたる原因が究明されないままノドチンコの脇にある軟骨が長いからだとか言って、日本円にして20万円も取られて、20日間も入院して手術をしたのね。
 手術から帰ってきて、半年経っても2年経っても、一向に症状が良くならないのよ。そして昨年、とうとう手術した犬が呼吸が出来なくてヒーヒーと夜中に喘ぐので、一晩中起きて彼の身体さすって上げていた位なの。その時、安楽死させた方がこの犬も楽になるかなって考えたわよね。その間5年、獣医さんに支払ったお金の領収書を計算したら、なんと187万円にもなっていたのよ。これには薬代が含まれていないから、それを入れると200万円を遙かに越えるかも知れないわね。おしっこの検査一つして貰っても、4千円くらい取られるでしょう。
 血液検査なんかすると、1万5千円は軽く取られるわよ。レントゲン写真を撮るのに人間さまは保険で賄われるから「ただ」ね。お犬さまのレントゲン写真は1万5千円ね。何か矛盾していない?用は貧乏人は絶対に動物を飼ってはいけないと言うことなのよ。私のような貧乏人が「可愛い」「動物愛護だ」とか偽善をちらつかせて、3匹もペットを抱え込んだのが運の尽きだったのね。
 昔、「坊主丸儲け」って言ったものなのよ。それは、戒名付けて、お経上げて、何百万円ももらえたんだから。でも、今は違うわね。「獣医丸儲け」よね。同じ医学部卒業するなら獣医が良いわよ。
 人間さまの医者になると、何かミスすると直ぐに裁判になって訴えられるじゃない。しかも、罠にはまって医者の資格まで剥奪されたり、人間相手だと医者は患者さんのことも信用できなくなるときが有るんじゃないかしらね。
 でも、動物相手だと気が楽よね。医者の診断ミスで必要のない手術されたって、飼い主は弁護士雇って、長い裁判費用負担して訴えたって、ペットの損害計算されたら、絶対に裁判費用と弁護士費用の方が多いに決まっているもの。よほどの大金持ちが、自分の意地で獣医を困らせようとして訴える以外は、裁判する人は皆無だと思うわよ。
 とにかく、これからもし医者になりたい人がいたら絶対に獣医をお薦めだわね。「獣医丸儲け」だもの。
 保険の計算も必要ないし、全て現金だし、せいぜいカードの支払いでしょう。
 この話をこの国の人に話をすると、必ず「本当ね」「その通りね」と答えるわよ。
 今この国でペット保険というのが出来たのね。でも加入するには、「産まれてから今まで(最低半年間)、一度も病気をしたことがない」と言う獣医の証明がいるのよね。病気しないような犬には保険はいらないわよね。生命保険じゃないんだから。
 元気な犬でも1年に1回の予防注射でしょ、毎月の蚤よけの予防薬の散布でしょ、3ヶ月に1度の虫下しでしょ、ハートワームとか言う寄生虫の予防注射でしょ…。全然病気しなくたって、これだけは絶対に法律で決められていて、手当しなければならない訳なのよ。誰か国会議員の中に強力な獣医さんが居るのかもね。日本でも結構獣医さんの費用は高いと言ってるから、途中で面倒見切れない飼い主も出てくるわよね。
 貧乏人は、ゆめゆめペットを飼っちゃ駄目よ。
前のページ  次のページ   [1]

▲管理者用