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為替相場のズル
 為替相場を辞書で調べてみると「二国間の通貨の交換比率」とシンプルに書いてありました。
 世界中色々な国があり、色々なお金の単位がある。だから違ったお金を交換する方法があってしかるべきだとは解るわよ。現代のように毎日毎日「円が上がったの、下がったの」、「ドルが上がったの、下がったの」と一日単位で一喜一憂しなければならない毎日は、なんだか疲れるのよね。
 私のように仕事もしてない一個人でさえ、外国に住んでいると日本とこの国の為替レートのことが毎日気になるのね。
 始めに1988年に移住した時は、128円出して1ドルになったのね。従って日本円がこの国に入った途端少なくなってしまった。次の89円の時は「前の時に比べてまあ少しは増えるから良いか」って感じでしたが、日本でお金が入り用だと言われてこの国のお金を日本に送ると、現在69円だから10万ドル仕送りして、日本円で670万円にしか成らないのね。2円が手数料で消えるのですよ、1ドルにつき2円もよ。
 この国で都心を離れれば、小さなアパートが一つ買えてしまうお金が10万ドルなの。このように相場の金額を替えて、誰かが儲かっているハズでしょう。だって「私の損したお金は何処に消えてしまったの」って感じですからね。
貿易をしている会社は、毎日が私と同じ気持ちで居ると思うわよ。為替の仕組み、為替のブラックホールのことについても広瀬隆さんの「地球のゆくえ」に詳しく書いてあるけれど。
彼らのおかげで、日本の企業も随分と損をしているハズなんですよ。ただ、企業の損金の明細をマスコミが書かないから、「バブルがはじけて日本企業も駄目になってしまった」と、多くの人が思っている訳なのよね。
あの世界の大金持ちロックフェラーのビルを買ったのが、ある日本の大会社で、結局は持ちきれずに売却しました。買ったときは、為替は日本の方がとても安く、莫大な日本円だったはず。それが売ったときは、日本円が高くなり、アメリカドルとイーブンだったから。その差額のお金は誰が得したの。
 結局は、相場を操っているごくわずかな人達が得ばかりして、まあ運良く小判鮫のように彼らの動きに上手くくっついて行動できた人は少しは得をするでしょうが…。お金で遊んでるような一部の人達だけが得をするようなシステムは、世界の人達で止めるように出来ないのかしらね。
 貿易をしてる人達だって、良い品物を安く売ることよりも、為替で損をしないように神経使う方が大きいじゃないの
だから世界平和のためにも為替は安定相場にして欲しいわね。安定相場より固定相場にして欲しいくらいだわ。誰も考えないのかしらね。それとも一年に一回の海外旅行しか考えてない人は、日本円が高くなって得をしたような感じでしょう。これだって、日本円を海外で使わせる陰謀かも知れないわよ。内需拡大 国内旅行 大賛成だわ。
 日本がアメリカの57番目の州なのか、ハワイが日本の44番目の県なのか解らないけれど。確かに今までは、日本はアメリカに憧れて、アメリカの真似ばかりしてきたわよ。でもやっぱりどんなに英語を上手く話せたって、整形手術したって、髪の毛金髪にしたって、日本人に生まれた人は日本という母国をもっと大切にしなきゃ駄目よ。
 日本は我々の源なのよね。日本のオリジナリティーを、みんなで考えて、みんなで守りましょうよ。
 アメリカから買えと言われても、いらないものは断ればいいのよね。
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