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働く意欲に溢れる老人求む(70歳まで)
 21世紀は、老人問題語らずに社会の制度を決めていくことは出来ないと思うのね。日本政府は老人問題というと、医療の問題と社会保障のことだけを考えるでしょう。
 確かに今の老人は、大正時代や昭和の初期を生き抜いてきた人達なのね。第二次世界大戦以降の日本高度成長を、死にものぐるいで働いて達成した人達なのよ。そんな大変な時代を生きてきたのだから、歳を取った今、政府から保証されてのんびり過ごしても良いと思うしわ。でも、今や日本の平均寿命が85歳でしょう。65歳から年金を貰って、平均寿命まで生きていたら、20年間ももらえる訳よね。医学が進歩した分、90歳や100歳まで元気に生きる人もいるのよね。今の若者世代が「老人」と呼ばれる頃には、さらに寿命が延びると考えられている訳よね。
 役所も50年くらい前は老人の寿命ももっと短かったし、若者対老人の比率が高かったから、気前よく支払っていたのよね。でも今や小子化になって、一家族平均1.25人しか子供が産まれないと言うじゃありませんか。何人もの高齢者を支えるための年金が、払えなくなるわね。近い将来、国民年金保険制度が崩壊するという噂は、もう誰でもが囁いていることなのよね。
 若者達も、「どうせ、俺達が老人になった頃は年金なんて70歳からだとか、1万円支払っても、1万円帰ってこないなんて事に成るんだから。年金積み立てなんかしたくないよな」と、既に諦めの境地に入ってしまっているのよね。
 全てに置いて、日本政府のやることは、国民からお金を取って、ほんの少しだけ見返りを与える。鵜匠のやることをやってるのよ。鵜に沢山餌を採らせて、喉の所を閉めて置いて、全部吐き出させてから、死なない程度に餌を上げておく。
 これからの老人て、70歳になったって、とても老人とは言えないような若々しい人達ばかりになるわよ。政府はその若々しい老人を遊ばせておかないで、老人でも楽しく働いた方が良いような制度を作ればいいと思うのよ。「働ける老人は働いて貰って、老人が働いた分は税金を取らない」、「収入の低い老人は、その上に、資産税や土地家屋の固定資産税を免除する。または、収入の度合いによって割引をする」とか。
 今の世の中は、50歳にでもなったら、働ける職場なんて、皆無でしょう。求人広告を見ても「40歳まで」何て書いてあるのが圧倒的に多いんですもの。
 これから老人と言われる人達は、見た目には45歳から50歳くらいにしか見えないし、昔の人達に比べれば体力だって成人並みと言えると思うわ。ムンムンした男と女が、定年退職だからと言われて、何もすることなく狭い部屋の中で毎日顔合わせているから、嫌気がさして熟年離婚何て言うのが流行り出すのよ。
 とにかく政府は、「高齢者」が楽しく仕事を出来るような環境作りをするべきだわ。
 お役所さん、議員さん、大臣さま、若年から搾り取るお金を老人保健に当てることばかり考えずに、老人でも現役の儘、仕事をして、死が訪れる瞬間まで自分が役に立っていた人間であることを感じさせるような政策を考えて下さいよね。
 リタイアして遊びたい人は、自分のお金とにらめっこして好きなときに遊べばいいのよ。
 大金持ちなのに貧乏人と同じように老人年金もらえる仕組みもなんか割り切れないわよね。総所得、及び総資産が幾ら以上の人は年金支給は必要ないとか…。そういう風にするべきよ。
 老人にも21世紀の老人としての自覚、なんて言う教育も必要かもね。老人というと「全て許される赤ん坊のようで、甘えっぱなしで良い」と錯覚してる老人も結構多いわよね。そして廻りから疎まれて、邪険に扱われるのよ。
 人間の真の幸福は、マザー・テレサではないけれど、自分の死の瞬間まで、世の中の役に立った人間だと自分で自覚できる生き方が出来たかどうかじゃない。嫌われ者、邪魔者扱いされるより、幸福なはずよね。
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