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ウランは売らんといて〜
 日本の中に設置されている原子力発電所の数を知っている人はどのくらい居るのかな。
 私も確かな数字を把握できてるわけじゃないんだけど、有る雑誌で見た記憶によると、日本海側に十何カ所も設置されていたのね。太平洋側の岩手県にもあったかしら。あんまり県の名前書くと、私の知性の限度を指摘されるから止め解いた方が良いかもね。
 とにかく「地震国日本に原子力発電所をこんなに沢山作って大丈夫なの」って疑問を感じるのは、私だけじゃないと思うのよ。
 しかも原子力の素であるプルトニウムは、一度この地球上に創り出してしまうと、半永久的に存在するそうじゃない。そして現実問題として、ロシアのチェルノブイリの原子力発電所では、被爆者が確実に白血病等の癌で死んでいるはずなのよ。しかも、未だに放射能はあふれ出ていると言うじゃない。現地取材したくても、自分の命と引き替えじゃとても側には近寄れないわよね。
 日本の原子力発電所は、そのチェルノブイリの十何倍もの数が設置されているわけだから、広島に落とされた原爆の何十倍もの威力が有るとも書いてあったわよ。そんなに恐ろしいものを使わないと、生きて行かれない時代なのかしらね。
 日本中のネオンサインを止めるだけでも随分電力の節約に成るんじゃないの。日本人はあの赤いネオンが夜灯らないと、淋しくて気が狂って仕舞うのかな。会社でも節約できるわよ。社内の冷房の温度をもう少し上げればいいのよ。会社によっては真夏なのに、まるで北極に来てしまったように冷やしてあるでしょう。夏は熱いものなのよね。そして冬は寒いの。それなのに最近は屋内ならまるで季節感無いじゃない。
そこまで人間甘やかして、未来の人間達はどうなるのか心配じゃないのかしら。
 私達一般家庭の電力をチミチミ節約しても、大したこと無いと思うのよね。やっぱり企業とかガラス張りのビルディングの中にいる人達とかが節約するようにしないと、大幅には節約できないでしょう。この国は今日、ガソリンが値上がりしたために、電力とガスの供給を一部カットすると発表したわよ。水もそうなのよね。雨が降らないと、ダムの水が無くなるから、その時はプールと庭の水撒きを制限させるのよね。そう言う風にして、政府も国民も協力して急場をしのぐようにする訳よ。
 日本はもし停電なんか起こしたら、マスコミから国民から不平と不満で電力会社がつぶれるくらい打ちのめすはずなのよね。終戦後の苦しいときから、ずーと右肩上がりに成長してきたことに馴れきってしまった国民にも責任はあるし、そんな国民を増長させるような政策しか取れなかった日本の政治にも責任があると思うわよ。
 これからでも遅くはないと思うのね。日本国民はその昔、「節約と倹約を旨」としていたじゃない。
 私がもっと恐ろしいと思っているのは、使い終わったプルトニウムの再処理をフランスが引き受けてくれていたのに、何年か前にフランスはそれを止めて日本に送り返してきたじゃない。その時は大騒ぎをしたのにね。今はその使い終わったプルトニウムも、そのままの形で日本に放置されているって事だわね。
 マスコミが騒がないことに国民が無関心て言うのもなんか日本人変よ。マスコミの人を動かす位の国民にならなければ、本当の情報なんか知る得ることはないと思うわよ。
 北朝鮮のように、日本の鉱山にウランが有る訳じゃないのだから、何処からか買ってるわけでしょう。何故危険と承知で買うのかしらね。結局は私達の贅沢しすぎが原因なのよ。その代償が原発事故だとしたら、原発電所を作らせられた県の県民は、本当に気の毒だわよね。
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