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無料道路を増やそう
 日本の道路事情って、世界的に観ても最悪の部類に入るんじゃないかな。
 何処に行きたくても、なめらかに走れる道路は全て有料で、この支払いを避けて無料の道路を走ろうとすると、道は狭いし、時間はかかるし、埃だらけになる。まるで未開の地に入り込んでしまった様な錯覚に陥るわ。
 私の住んでる国はね、とても大きな島国なのよ。それなのに、人口は日本の東京都の人口を少し超えたくらいの人間しか住んでいないのね。その人達の税金から、この国の経済や投資を行っているわけでしょ。国民が45%もの税金は酷いと言うほど、税金が高いのよね。でも最近はその所得税を減らして消費税を導入したんだけれど、一挙に10%も取ったのよ。
 ところが国民は誰も文句を言わなかったのね。何故なら、この消費税を施行する前に、首相は選挙をして国民の同意を得たわけ。もう一人の候補者は、消費税を導入しないと掲げていたの。それなのに消費税導入の首相が当選よ。
 とにかくその税金で社会保障、老人保障、道路の整備、医療保険、国に必要な物は全部税金の中でまかなってしまうわけ。私の場合、面倒を見てくれる男性が居ないからと、国が保障してくれるのね。その上医療費など1ドルも支払わないで、病院の入院や歯の治療以外は、全てただで面倒見てくれるのよ。
 道路の話しに戻るけど、有料道路をこの国で捜す方が難しい位なの。フリーウェイと言って、車が100キロ以上のスピードで走れるような素晴らしい道路でも無料ね。
 900キロ、東京から北九州くらいの距離じゃないかな、その間無料で大体9時間から遅くても11時間くらいで走って目的地に着けるのよね。どんなに遠い所から野菜を運んでも、人件費とガソリン代だけで済むから、インフレ上昇分の値上がりで済んでるのね。どんな道に迷い込んでも幅は広いし、綺麗に整備されているのよ。
 その点日本はこの国の10倍の人口は住んでいるでしょうに。そして彼らから小刻みに税金取ってるから、所得税としては大したパーセンテージではないかも知れないけれど、市民税、区民税、保険費、年金、住宅の不動産税…。とにかく政府機関から年間の請求額全部足したら、45パーセントより遙かに多いんじゃない。その上、出掛けりゃ有料道路代で何万円も取られるのだから、ほんとに凄いわよね。
 東京の高速道路代が800円に値上がりしたとき、有る男性が500円支払い運動を起こしたじゃない。そして彼が「皆さんも協力してくれ、800円は酷すぎる」って叫んでいたのに、何千台何万台という他の運転手は、「御上の決めたことだから」みたいな感じで、兎のようにおとなしく皮を剥がれるのよね。運送会社の値上がり分は、その差額を品物に上乗せすりゃ良いのだからって、最終的に痛みを感じるのはいつでも大衆じゃない。この我ら大衆が支払う税金を小刻みに取るのは、どう考えても私が住んでいる国より日本の方が絶対に多いはずなのに…。国土の大きさは10分の1もない小さな日本国が、どうして賄えないのよね。日本道路公団に天下りしている元議員サンとか、官領サンとかの給料が多過ぎるんじゃない。
 なんだか知らないけれど、小泉首相が道路公団の民営化を実行に移そうとしたら、なんだかんだとイチャモン付けて、結局は民営化の話しもどこかへ消えちゃった訳よね。
 狭い日本なんだから、せめて気持ち良く無料であちらこちらに行きたいじゃない。内需拡大したいなら、もっと動けるようにしないと、国民は日本の中を移動しないわよ。
 他の国に出来ることが、日本の政府に出来ないほど、本当に日本政府のお役人と政治家は頭悪いのかしらね。
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