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政治家養成大学・慶応
 小泉さんが首相になって、内閣の閣僚に顔を連ねている慶応大学出身者の数を知っていますか。小泉さん入れて10人よ。
 財務大臣、経済産業大臣、経済財政・IT担当大臣兼金融担当大臣、行政改革担当大臣、農林水産大臣、防衛庁長官、文部科学副大臣、外務副大臣内閣府副大臣、達なのよ。その他橋本さんとか、小沢さんとか、鳩山さんとか有名人が居るでしょう。
 私が通っていたときに、大学1年の時ね、電通でアルバイトしていたのよ。そこには既に先輩で部長さんになっていた人が居て、ある時お茶をご馳走してくれたのね。その時彼は「君は慶応で勉強するつもりなの」って訊くから、もちろん「はい」って答えるじゃないですか。その時彼は「慶応は処世術を学べば良いんだよ」って教えてくれたのね。
 先輩達の中には既に日本で有数の実業家になっている人達が沢山居るのだから、彼らに引き立てて貰ったり横の繋がりを大事にしたりすれば、社会的にはかなり有利に運べるはずだ。と言うような話しをしてくれたのよ。
 私も「早稲田大学は政治を学ぶところ」、「慶応大学は経済界を支える人物を育てるところ」、と言うような認識を持って、通っていたような気がするの。
 それがいつの間にか私の後輩達が、閣僚の中に顔を連ねて政治家してるのよね。凄いショックだわよ。
 慶応は、お坊ちゃん校の代名詞みたいに言われていた時期もあったのよ。何故なら、日本の大手企業の息子達が学生の中に多かったからだと思うのね。
 慶応の女子校なんて、先生が生徒のこと「生徒さん」とさん付けで呼んでくれて、私達生徒は、先生を「あだ名」で呼んでいたのよ。あだ名で呼ばれない先生は、生徒から人気がないと言うらしくて、先生がご自分から自分につけられてる「あだ名」を披露するのよ。私は小学校と中学を某国立大学の付属で過ごしたから、結構先生に対して怖いとか恐ろしいとか、かなりの畏怖をもって接しないといけないように思っている所があったの。だから、慶応に入って一番驚いたのが、先生と生徒の関係だったわね。 とても自由で明るい、姿勢で勉強できてね。「人生の中で 慶応の学生しているときが一番楽しかった」って今でも思えるのよね。
 しかし「今の慶応は全然違う」と同窓会の時に娘を慶應に入れた同級生がみんな言ってたわね。時代が変わると、校風まで変わってしまうものかしらね。
 今や早稲田大学は何者を養成するのが、校風になっているのかしら。吉永小百合とか広末涼子とかを育てる、芸能人養成所かしらね。
 我が慶応が、政治家養成所だとして考えると、やっぱり今の政治が大衆庶民のこと考えて無いというのが良く解るわね。だってお金の苦労したこと無い人達とか、大豪邸に住んで執事かなんかが居るような家庭で育った人達が、政治家になってるわけでしょう。自分で貧乏経験したこと無ければ、絶対解らないわよ、1万円のありがたさなんかね。
 だから簡単に国の収入が足りなくなると、「消費税を増やして」なんて意見が軽く出てくる訳なのよ。
 小沢さんのように、消費税10%なんて意見がこの不景気の中、平気で出てくるのは、やっぱり金銭感覚が庶民と違う所為なのよね。私は慶応卒業者が政治家になっては変だとか、成るべきじゃないなどと言ってるわけじゃないのね。
 政治家は、国の進路を握る重大な役目を果たすわけだから、その国という大きな船には、一等船室と船客だけが乗ってるわけじゃなくて、船底に押し込められるような三等船客も沢山居るわけでしょう。「タイタニック号の様に、船底の人を見殺しにしないでね」と言いたいだけよ。
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